Raspberry Pi Zero 2 W 購入してみた

私はラズパイを始めてずっと「Raspberry Pi 4」を使用してきました。約半年Raspberry Pi 4で遊んできて、いろんなことができることを身をもって体感してきました。

一方で、ラズパイにはいろいろと種類があるため、「せっかくなら他の種類のラズパイも使ってみたい!」と思っていたちょうどそのころ、「Raspberry Pi Zero 2 W」たるものの販売が日本でも開始したとの情報を得ました。

「Rasberry Pi Zero 2 W」とは、2021年10月にRaspberry財団から発表された、Rasberry Pi Zeroシリーズのラズパイで、これまで、2017年2月に「Rasberry Pi Zero」が初めて販売されてから、約5年ぶりのRasberry Pi Zeroシリーズの最新作

今回、そんな「Rasberry Pi Zero 2 W」を購入し、使ってみましたので、「Rasberry Pi Zero 2 W」に関する情報、少し使ってみて感じたことなどをまとめてみたいと思います。

Raspberry Pi Zero2 Wについてまとめるよ!

ちなみに、初めて購入した「Raspberry Pi 4」の紹介記事は以下です。

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目次

Raspbery Pi Zeroシリーズにはどんなものがある?

「Rasbperry Pi Zero 2 W」の紹介をする前に、まず"Raspberry Pi Zeroシリーズ"についてまとめます。

"Raspberry Pi Zeroシリーズ"は、ラズパイシリーズの中でも、コンパクトなサイズ感や電力消費が少ないといった特徴を持つシリーズです。これまでRaspberry Pi Zeroシリーズとしては、次の3つのモデルが発売されていました。

・Raspberry Pi Zero (2017年2月発売)
・Raspberry Pi Zero W (2017年2月発売)
・Raspberry Pi Zero WH (2018年1月発売)

3つのモデルは、基本的なスペックは一緒ですが、以下の2点についてのみ差異があります。

  • 無線機能の有無
  • GPIOピンの実装有無

共通したスペックは下表のとおりです。

項目Zero、Zero W、Zero WH 共通スペック
サイズ
65×30mm
※フリスクと同じくらいのサイズ
OS搭載
CPUシングルコア(1コア)
1GHz
メモリ512MB
有線LANなし
USBMicro USB × 1
HDMIあり
Mini HDMI 端子1つ
SDカードスロットあり
※Micro SD
電源供給方法Micro USB

一方で、Zeroモデルの差異の内容は下表のとおりです!

差異項目Raspberry Pi ZeroRaspberry Pi Zero WRaspberry Pi Zero WH
無線機能の有無なしありあり
GPIOピンの実装有無なしなしあり

Raspberry Pi Zeroのモデルの差異と、名前を比較すると、以下のようになります。

「Zero W」の”W” ・・・ 無線機能
「Zero WH」の”H” ・・・ GPIOピンの実装

「Raspberry Pi Zero 2 W」のスペック・特徴

「Raspberry Pi Zero 2 W」のスペックを、「Rasberry Pi Zero W」と比較して以下に示します。

※「Raspberry Pi Zero 2 W」は、名前に”W”が入っていて”H”がない、ということで「無線機能あり」、「GPIOピンの実装なし」ということでしたので、同じ特徴を持ったモデルの「Rasberry Pi Zero W」で比較しています。

項目Raspberry Pi Zero WRaspberry Pi Zero 2 W
サイズ65×30mm
※フリスクと同じくらいのサイズ
65×30mm
※フリスクと同じくらいのサイズ
OS搭載
CPUシングルコア(1コア)
1GHz
4コア
1GHz
メモリ512MB512MB
有線LANなしなし
Bluetoothありあり
USBMicro USB × 1Micro USB × 1
HDMIあり
Mini HDMI 端子1つ
あり
Mini HDMI 端子1つ
SDカードスロットあり
※Micro SD
あり
※Micro SD
電源供給方法Micro USBMicro USB

上記の通り、「Raspberry Pi Zero 2 W」は、基本的な要素で「Raspberry Pi Zero」と変わりはありませんが、大きく異なるのが"CPU"です。このCPUについて、「Raspberry Pi Zero 2 W」では、以下の特徴を有しています。

・1 GHz で動作するクアッドコア 64 ビット ARM Cortex-A53 プロセッサを搭載
・従来のRaspberry Pi Zeroと比較してシングルスレッド性能が40%、マルチスレッド性能が5倍向上

以上のことから、「Raspberry Pi Zero 2 W」は、形状やインターフェースなどには従来の「Raspberry Pi Zero」から変わりはありませんが、性能が大きく改善されている代物であると言えます。

なお、詳細は以下のRaspberry Pi 財団のホームページに記載がありますので、ぜひご覧ください!

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購入サイトと購入際しての注意点

今回「Raspberry Pi Zero 2 W」は、ラズパイ4を購入した際と同様に以下のサイトで購入しました。
価格は、2475円(税込み)でした!

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なお、2022年8月21日現在、購入に際しては以下の注意点があります。

2022年8月21日現在、「Raspberry Pi Zero 2 W」は、半導体不足の影響などで購入が困難な状態となっています。

私自身は、6月末にKSYのTwitterでの入荷情報を見た直後に(たしか15分以内くらいで)購入手続きしたためなんとか購入できましたが、その10分後くらいには完売しているような状態でした。2022年8月21日現在も、在庫なしの状態が続いています。
KSY以外にも、スイッチサイエンスといった購入先がありますが、8月中旬に抽選があるなど、現在「Raspberry Pi Zero 2 W」は入手が困難になっています。

購入を希望されている方は、購入可能なサイトの情報を逐次チェックし、入荷の情報が入ったら即座に手続きを行うことをお勧めします。

ちなみに、今回、Raspberry Pi Zeroシリーズの購入は初めてで、本体以外に何が必要かわからなかったので、AmazonにてTRASKITのZeroシリーズのスターターキットを見つけて併せて購入しました。スターターキットに入っていたものは以下の通り。

  • Raspberry Pi Zero/Zero W/WH / 2W ケース
  • トップカバー(3種類)
  • ヒートシンク
  • スイッチケーブル
  • カメラのケーブル
  • HDMIアダプター
  • OTGケーブル
  • 40ピンGPIOヘッダー
  • GPIOリファレンスカード

使ってみた

OSインストール・初期設定

OSのインストールや、初期設定は、Raspberry Pi 4と同じように実施できました!

Raspberry Pi 4のOSインストール、電源投入と初期設定については、↓の記事にまとめていますので、これからRaspberry Pi 4、Raspberry Pi Zero 2 Wを始める方で、どうすれば良いかわからない、という方はぜひご覧ください。

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動かしてみた

OSのインストールや初期設定はRaspberry Pi 4と同様にできたので、以前以下の記事で取り上げた、Raspberry Pi 4で構築した「赤ちゃん快適システム」でも使用した温度湿度センサを、今回購入した「Raspberry Pi Zero 2 W」に取り付けて、動作させてみることとしました。

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ここで1点課題となったのは、「Raspberry Pi Zero 2 W」には、GPIOピンが実装されていなかったこと

GPIOピンが実装されていなかったので、温度センサを取り付けることができませんでした。

一方で、「Raspberry Pi Zero 2 W」と合わせて購入したTRASKITのスターターキットには、GPIOピンが入っていたので、自分で実装することとし、Amazonではんだごてを購入して実装してみました!

実装した結果が下図の通り!初めてにしてはうまくいきました!

上図のGPIOピンを実装した「Raspberry Pi Zero 2 W」を使って温度湿度センサによる温度と湿度の計測をしてみた結果、「Raspberry Pi 4」と変わりなく、何も問題なく動作させることができました!

動作結果は、ほぼ何も問題なく、動作させることができました!

使ってみて感じたこと

これまで私は、Raspberry Pi 4を使用していろいろなものを作ってきましたが、今回「Raspberry Pi Zero 2 W」を購入し、ほんの少しですが使ってみて感じたことは以下の通りです。

・2500円程度で、サイズもフリスクくらいなのに、ただのPCのように使えてすごい(動き、性能への不満なし)
・サイズが小さいため、やれることの幅が広がった気がする
・一方で、Raspberry Pi 4と比べて、USBポートがMicro USBしかない、などインターフェースが少ないのは、やれることが制限されてしまう気もする
・はんだ付けは、楽しかったけど、少し面倒くさかった(Raspberry Pi Zero 2 WHが出たらそっちを買うかも)

インターフェースについては、少し寂しい部分もあるかもしれませんが、そのコンパクトさや価格、それに対する性能を考えれば、大満足な代物でした!

まとめ

今回、「Raspberry Pi Zero 2 W」について、その情報と、購入して使ってみた感想などをまとめました!

「Raspberry Pi Zero 2 W」も、「Raspberry Pi 4」と同様に十分にいろんなことができると感じました。「Raspberry Pi Zero 2 W」の登場により、これまでよりもさらに、"「Rasberry Pi 」で遊ぶ"という中でできることの幅が広がった気がします。

私自身まだまだラズパイを始めたばかりで、実施してきたことも少ないので、今後遊んでいく中で、「Raspbery Pi 4 」と「Raspberry Pi Zero 2 W」の性能や特徴の違いを把握し、適している/適していない、できる/できない、を分類できるようにして、ラズパイを使った最適な遊びを模索していきたいと思います!

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