ドメイン名についてまとめてみた

わたしたちがインターネットをするとき、必ず使用するのがWebブラウザ。WebブラウザにはURLを設定して、見たいサイトを開きます。このURLの構成要素の一つに、”ドメイン名”というものが存在しますが、この”ドメイン名”はわれわれがインターネットの世界での通信の流れ、その概念を理解する上で、非常に重要な要素になります。

本記事では、この“ドメイン名”とは具体的にどんなものなのかを、わかりやすくまとめてみました。

なお、Webブラウザに設定するURLの正体について、以下の記事にまとめてましたので、興味のある方はぜひご覧ください。

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目次

ドメイン名とは

ドメイン名とは、前述したように、インターネット上のWebサーバの住所です。

URLが、「インターネット上での情報の所在とアクセスの仕方を示したもの」であるのに対して、その”情報の所在”の一部に当たるものです。

ちなみに、URLにて設定される”情報の所在”とは以下の3つ要素です。

  • ドメイン名 = Webサーバの住所
  • ディレクトリ名 = Webサーバのフォルダ
  • ファイル名 = Webサーバのフォルダの中に存在する情報そのもの

IPアドレスとは

ドメイン名は、インターネット上のWebサーバの住所と示しましたが、実は、ネットワークの世界では、Webサーバの住所を示すものがもう一つ存在します。それが”IPアドレス”です。

このIPアドレスは、通常(※)、「123.123.123.123」といった形式となっており、0~255までの間の数字4組で構成されています。これも、インターネット上のWebサーバの住所を表すものになります。

※IPv4という情報のルールの場合を指しています。このあたりはまた別途まとめたいと思います。

ドメイン名とIPアドレスの使い分け

ドメイン名もIPアドレスも、いずれもWebサーバのインターネット上の住所を示している、と記載しましたが、それではこれらはどのように使い分けられているでしょうか?

その違いについて簡単にまとめると、以下のような分け方になります。

●ドメイン名
人間がWebサーバの所在を識別し、URLに設定するために使用
●IPアドレス
コンピュータがWebサーバの所在を識別し、インターネット上でWebサーバにアクセスするために使用

 

人間が、お気に入りで、アクセスしたいWebサーバの所在を「123.123.123.123」という形式の数字の羅列で覚えるのは非常に困難です。

これは、我々の住所が、緯度/経度の数字のみの情報ではなく、都道府県市町村で覚えているのと同じような感じです。緯度/経度で自分の住所を覚えている人はいませんよね。

IPアドレスに紐づいたドメイン名という文字列を使用することで、自分がアクセスしたいWebサーバの所在を、容易に覚えておくことができます。

ドメイン名とIPアドレスの対応付けとWebサーバへのアクセスの流れ

IPアドレスは、コンピュータがインターネット上でWebサーバの所在を識別し、Webサーバにアクセスするために使用します。

そのため、URLに設定されたドメイン名から、IPアドレスを導き出してWebサーバにアクセスする必要があります。では、どのようにして、ドメイン名からIPアドレスを導き出しているのでしょうか?

この役割を果たしてくれるのが、DNSサーバ(Domain Name System)です。

DNSサーバは、ドメイン名とIPアドレスの対応付けを管理し教えてくれるサーバです。

このDNSサーバにて、URLの中に設定されたドメイン名に対するIPアドレスを教えてもらい、インターネット上でWebサーバまで辿り着くことができます。

WebブラウザにURLを設定して、Webサーバにアクセスするまでの大きな流れは以下の3ステップです。

STEP1:DNSサーバにアクセス
STEP2:DNSサーバで、URL内のドメイン名からIPアドレスを教えてもらう
STEP3:DNSサーバに教えてもらったIPアドレスでWebサーバにアクセス

 

まとめ

以上のことをまとめると以下の通りです。

  • ドメイン名は、インターネット上のWebサーバの住所。
  • IPアドレスも、インターネット上のWebサーバの住所
  • ドメイン名は、人間がWebサーバにアクセスしやすくするためのもの。
  • IPアドレスは、コンピュータがインターネット上でWebサーバにアクセスするためのもの。
  • Webブラウザからドメイン名でアクセスするときは、DNSサーバがドメイン名とIPアドレスの対応付けを管理し教えてくれる。

 

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