我々は日常生活において、電気を使っていろいろなモノを動かしたりしていますが、なぜ電気を使うとモノを動かすことができるのか。
この記事では、電気を使ってモノを動かす仕組み、イメージをまとめたいと思います。
水の流れを使ってモノを動かす
以下の記事で、電気の流れは、水の流れでイメージすることができることを示しました。
まずは水の流れを使ってモノを動かすイメージとして、水車で考えてみたいと思います。
水車は、上図の通り、水を高い位置から流して、歯車(水車)を動かすものです。
これが“水の流れ”を使って“歯車”を動かすイメージです。
水の量が多いほど、水圧が高いほど、歯車は勢いよく回ります。
モノを動かす能力 = エネルギー
ここで、水の流れを使って歯車を動かすことを説明するために、“エネルギー“という言葉について確認したいと思います。
エネルギーの定義
物理学的には、
「エネルギーとは、仕事をすることができる能力、またはその量のこと」です。
また、上記説明の中に“仕事”という言葉がありますが、
「仕事とは、物体に加わる力ベクトルと、物体の変位ベクトルの内積によって定義される物理量」とのことです。
何かよく分かりづらいので、自分なりの解釈で簡単に表すと、結局のところ、
エネルギーとは、物体に力を加えて動かす能力
つまり、「水の流れを使って歯車を動かす」とは、“水“がエネルギーを持っていたため、その歯車という物体を動かすことができた、ということです。
エネルギーの種類
エネルギーにはいろいろと種類があります。
- 運動エネルギー:動いている物体が持つエネルギー
- 位置エネルギー:高いところにある物体が持つエネルギー
- 熱エネルギー:熱がある物体が持つエネルギー
- 光エネルギー:光が持つエネルギー
- 音エネルギー:音が持つエネルギー
- 電気エネルギー:流れる電気が持つエネルギー
水車は、「水が流れている」という水の“運動エネルギー“と、「水が高いところから落ちる」という水の“位置エネルギー”により、歯車を回している、ということで解釈できます。
エネルギーの変換
水の“運動エネルギー”と“位置エネルギー”により、歯車を回していますが、これは水が持つエネルギーを歯車の“運動エネルギー”に置き換えた(変換した)、とも解釈できます。
わたしたちの社会の中では、エネルギーを、それぞれの用途や場所に応じて変換しながら、ものを動かしたり、光らせたりして利活用している、ということになります。
エネルギーの変換の例は、以下のようなものが挙げられます。
- ヒーターをコンセントにさして動かす(電気エネルギー ⇒ 熱エネルギー)
- スイッチをつけて電球を光らせる(電気エネルギー ⇒ 光エネルギー)
- 太陽光を使って発電する(光エネルギー ⇒ 電気エネルギー)
- 風力を使って発電する(運動エネルギー ⇒ 電気エネルギー)
電気エネルギーの特徴
電気エネルギーは、他のエネルギーと比較して、上記エネルギー変換の例にも記載したように、
「電気エネルギーは、他のエネルギーへの変換が容易に、柔軟にできる」
といった特徴があるようです。
このような特徴から、電気エネルギーは我々の一般社会の中で、インフラとして使われ、常に活用されているのだと思います。
まとめ
本記事をまとめると、以下の通りです。
- 物体がエネルギーを有することで、モノを動かすことができる
- エネルギーはいくつかの種類が存在する
- エネルギーは用途や場所に応じて変換しながら活用されている
- 電気エネルギーは、容易に変換
- 「電気でものを動かす」=「電気エネルギーを他のエネルギーに変換している」
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