インターネットでは、いろんなことを検索したり、オンラインでチャットやゲームができますが、それらを実現する上で必要になるのは、“情報のやりとり“です。
本記事では、インターネットの仕組みと実現方法のイメージの最終章として、情報をやりとりする方法、情報を伝送する方法について、簡単にまとめてみたいと思います。
情報を伝送する方法
インターネットにおける情報のやりとりは、目に見えないため、どのようにしてそれを実現しているのか、わかりづらいと思います。
ただ、私たちの生活においても、インターネット以外で同じように目には見えないけど、やりとりしているものがあります。それは“音(声)”です。
コンピュータの情報のやりとりも、基本的な仕組みは同じようなので、“音”のやりとり、“音”の伝送方法についてまとめ、その後、コンピュータで扱う情報の伝送についてまとめてみたいと思います。
音の伝送
私たちは誰かと会話をするときは、声、音を発する訳ですが、自分が発した声が相手に届く、認識されるまでの流れは、簡単には以下のような流れになります。
- 音(声)を発する
- 音(声)を“音波”に変換する ※声が空気を振動させて発生させた波
- “音波“が相手の耳を介して脳に伝わる
- 脳が音波を音(声)に変換する
上記のように、音は波となり、その波が相手に伝わって変換され、音として伝わります。
コンピュータで扱う情報の伝送
コンピュータで扱う情報の伝送も、声の伝送と同じような流れとなります。例えばメールを送信する場合の情報の流れは以下のようになります。
- メールを送信する
- コンピュータがメールという情報を“情報の波“に変換する
- “情報の波“がネットワーク機器を介して相手のコンピュータに伝わる
- コンピュータが“情報の波”を元のメールの内容に変換する
※本来メールを送受信は、メールサーバ(メールを一度収集するコンピュータ)を介して相手に伝わりますが、ここでは説明のため割愛。
ここで“情報の波”とは、有線LAN、無線LANで異なり、それぞれ以下のような波となります。
- 有線LAN(電気ケーブル)・・・電圧の波
- 有線LAN(光ケーブル)・・・光の波
- 無線LAN・・・電波(電磁界の波)
情報伝送のルール、プロトコル
前述にて、情報の伝わり方を記載しましたが、自分が変換して発信した情報は、相手がその変換方法、ルールを理解して逆変換できなければ、元の情報に変換されず、正しく伝わりません。
例えば、声を発して相手に届いても、それが相手の知らない言語であれば、言葉を理解できません。
インターネットにおける情報の伝送も同じであり、相手が発した波が、何なのかが理解できなれば、その情報を正しく受信することができません。
そこで、必要不可欠となるのが、“プロトコル“です。
プロトコルは、コンピュータの間で情報をやりとりするときの手順や規約などのルール。
インターネット上におけるすべてのコンピュータにおいて、情報の発信側はプロトコルに従って情報を波に変換し、受信側はプロコルに従って波を情報に再変換することで、正しく情報が伝わり、インターネット上で、検索をしたり、チャットやゲームをすることが可能となります。
プロトコルに関する細かな説明は、また別記事でしたいと思います。
まとめ
インターネットにおける情報を伝送する方法は以下の通りです。
コンピュータの情報は、波に変換して発信され、それが相手に届き、その波がルール(プロトコル)に基づいて元の情報に復元され(再度変換され)、相手に伝わる
今後は、これらのインターネットの仕組みの中で扱われる細かな技術について、まとめていきたいと思います。
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